百合の花を愛でる
そろそろあちこちで百合が咲き始めているので。仕事帰り、妻に迎えに来てもらって夜の散歩。
花を愛でて歩く。
背筋をしゃんと伸ばし凛々と佇む百合(おそらく鉄砲百合だろう)。道路脇や植込から道行く人へ語りかけるように、美しい真っ白なラッパ型の花を突き出して咲いている。
一輪二輪、というよりだいたいは群生しているので、咲いているところに出くわすと、その存在感にはっと足を止めて息を呑むほど。
特に夜は魅力的。
なんとも言えない芳香、夜に光る白い花が、上品な女性を思わせる。
そんなふうに、美しく可愛らしく、けなげにも凛と咲く百合。
暑さ名残るこの時期には、花たちが気になる。
紫色の薄濃のコントラストが鮮やか、葛の花。
気持ち良さそうに、ピンクや白でふんわりたわわに花を咲かせる百日紅。
二人で歩く夜道は楽し。