立秋

今年の夏は空が青いように思う。いつもの年に比べて澄んでいる気がする。

あの、晴れているのに白く曇ったような空ではない。あの、青空の手前に一枚うす汚れた幕を張ったような空ではない。


さるすべりの花が、今年は一層映える。
どういうことなのか、紫木連の花も一輪咲いた。春に咲いているのを見たけど、花も、咲きそびれるってことがあるんだな。それがきちんと咲いてくれて嬉しい。
向日葵があちこちで黄色く元気に笑いかける。


夏。
昨日、8月6日
65年前、それはどんな夏だっただろう。それを思い遣る想像力は、今の自分にどれくらいあるだろうか。言えるのはひとりひとり、確かにその夏に繋がっているってこと。

風たちぬ、今日はもう立秋