ご無沙汰 〜移住その後〜

前回の更新から4ヶ月程が経った訳です。

6月30日に横浜から長野へと引越しをして、思っていた通りいろんな事があり、なかなかブログだSNSだという心持ちにはなりませんでした。
もとより、街から山へと、大きな暮しの変化を前提とした引越し(移住)だったので、自分の予想では、少なくとも半年くらいはインターネットももちろん、ライブ活動からも離れて、生活の基盤作りに専念することになるだろうという心積りだったので、2014年10月24日という今日この日にこうしてブログを更新しているのは、実は意外と言えば意外なことなんです。


常に何かを消費しながら成り立っていた都会での暮らし。
いつまで経っても見知らぬ者同士の近隣や、人格を押さえ込んだ上にしか成り立たない、ラッシュアワースクランブル交差点。
電磁波や放射能が降り注ぐことが日常化していくのに、それにもどんどん麻痺していく…。

そんな狭い世界で、まるで自分を殺すように、息苦しく我慢しながら生きている事に疲れ果てて、馬鹿馬鹿しく思えてきて、そこから飛び出すことを、妻と二人、ずっとイメージしていました。
そして、そんな決意を口にして動き出したら、
いろんなご縁がつながって、とっても素晴らしいところに導かれて来ました。

もちろん、タイミングや勢いだけでなく、総合的に考えてとても気に入って決めた物件だったけど、住み始めてみればそれ以上、間取りや使い勝手といった家そのものの住み心地だけでなく、水や空気、静けさや標高、街との距離感など、あれもこれも思っていた以上に自分たちにはありがたく、至れり尽くせり。
こんな素適な環境で暮らせばこんな素適な生き方になるんだなぁ、と、集落のみなさんも本当にあったかくてすばらしい先輩方々で、つくづくホントにいいところに来たものだ、と嘘ではない実感を確かめるように噛み締める毎日です。

自分がただ「在る」ことがただそれだけで輝くような場所。
あらゆるものに繋がっていることが「普通」に感じられる、自然の一部であることが、「あたりまえ」に実感できる…。
自分にとってもしそんな場所が見つかったなら、それは天国と呼んで差し支えない。むしろ申し分ない。でしょう?


以前の生活同様、テレビ・電子レンジなし。
携帯の電波もかなり弱い場所です。結局インターネットも繋いでいません。
もちろん我が家には合成洗剤もなく、石鹸も素朴なものだけど、綺麗な山の水のありがたさが身に沁みて、さらに使用頻度が減ってしまった感じ。

家のすぐ裏に畑があり、今期は手付かずのままだけど田んぼも窓から見えるところにあり、庭先にも誰かしら小鳥たちがこちょこちょと立ち寄って行く。
夜には星と月明かり。
とっても貴重な静けさが、梟の鳴き声や鹿の遠吠えを届けてくれます。

もう戸隠も何度か出かけたし、飯綱山にも登った。
ガイド本には載ってないようなお気に入りの場所もチラホラ出来てきたし、
なにより住家そのものがパワースポットであり、絶景ポイントだと自負できるなんて、…幸せです。

今は、周りを囲むように刻々と美しく色付いていく紅葉をうっとり眺めてはいても、刹那、これから徐々に冬支度、
雪の苦労を思い知ることになるのでしょう。


そんな、飯綱山の麓。標高800m(推定)程の飯綱高原の入口あたりでの暮らし、見所など、ぼちぼちと紹介して行けたらと思っています。





……という記事を、実は上京のついでに書いてます!
                   (オチ)